不動産売却時の必要書類と用意するべきタイミングとは？

1. 不動産売却時の必要書類とは

不動産売却時の必要書類は、非常にたくさん存在しています。代表的なものは、以下のとおりです。

1-1. 本人の身分を証明する書類

まずは、本人の身分を証明する書類が必要です。売却対象の物件が兄弟や親子などで共同名義になっている場合、共有している全員分のものが必要となります。
身分証明書や実印、印鑑証明書や住民票などが必要です。住民票と印鑑証明書は直近3ヶ月以内のものでなければいけないため、過去に取得していた場合でも新たに取得するようにしましょう。住民票などは、自治体の窓口で簡単に取得できます。

1-2. 登記済権利書あるいは登記識別情報

一般的には、権利書と呼ばれている「登記済権利書」も必要となります。これは、売却対象となる不動産の所有者だと証明するための書類です。
売却する不動産が平成17年以降に取得したものであれば、登記識別情報が発行されている可能性もあります。もしその場合であれば、登記識別情報を用意するようにしましょう。

1-3. 固定資産税納税通知書・固定資産税評価証明書

固定資産税での納税額を確認するために必要な書類で、最新のものである必要があります。もし手元にない場合は、自治体の窓口へ行くことで発行が可能です。

1-4. 地積測量図・境界確認書

売却する不動産が戸建て、あるいは土地の場合に必要です。とくに土地の場合ですと、トラブルに発展する恐れがあるため、境界線を明確にしなければなりません。万が一境界線が未確認であれば、隣接する土地の所有者の方と協議をして測量図を作成しましょう。地積測量図は法務局に発行してもらえますが、境界確認書は実際に測量をした会社に問い合わせることになります。もし測量した会社が不明であれば、あらためて測量をしなければなりません。

2. 不動産売却時の必要書類を用意する方法

不動産売却時の必要書類を用意する方法は、以下のとおりです。

2-1. ご自身で用意する

すべての必要書類は当然のことではあるものの、ご自身で用意できます。ただし、問題となるのは、非常に手間がかかってしまうことです。
まずは、必要書類を所有しているか確認するところからはじまります。しかし、普段使うことのない書類も多く、なかなか見つからないこともあるでしょう。その場合には、再発行などをするため、自治体の窓口まで足を運ばなければならないことも考えられます。

2-2. 専門家に依頼する

不動産を売却する際には、専門家に依頼するのが一般的です。手続きの中で専門的な知識が必要になる場面も多く、素人では非常に難しくなってしまうでしょう。必要書類の用意に関しても、専門家であれば無駄なく用意をしてくれます。お任せできるというだけでも、とても安心できるでしょう。

3. 必要書類はいつまでに用意するべき？

不動産売却の必要書類は、さまざまな種類が存在しています。その中でも、必要となるタイミングはそれぞれ異なっているのが特徴です。大きく分けて、以下の2つのタイミングでそれぞれ書類を用意するようにしましょう。

3-1. 査定依頼時に必要となる書類

査定を依頼する際には、売却対象である不動産の価格を判断するため、その材料となる書類を用意しなければなりません。権利書あるいは登記識別情報や、固定資産税納税通知書など、不動産の詳細がわかるような書類を用意します。手元にない場合は、自治体の窓口での発行をしましょう。

3-2. 媒介契約の締結時に必要となる書類

不動産売却の仲介をしてもらう不動産会社と媒介契約を締結する際にも、いくつかの書類が必要です。売却する本人の身分証明書をはじめ、権利書あるいは登記識別情報などが挙げられます。
そのほかにも、売却に向けての販売活動の際に必要となるものもあるため、できる限り用意しておくとスムーズに手続きが進むでしょう。

4. まとめ