不動産売却における査定とは？査定の必要性や基準について徹底解説

1. そもそも不動産売却における査定とは

まずは、不動産売却における査定とは一体どういったものなのか、詳しくみていきましょう。

1-1. 不動産の査定とは

不動産における査定とは、簡単に言うと不動産がいくらで売れるのかという目安を表すものです。不動産の査定依頼は基本的に無料で、不動産会社に査定依頼を行うことで知ることができます。不動産会社は、不動産売却にあたって売主と媒介契約を結んで不動産売却のサポートを行い、売れた場合に仲介手数料を得る仕組みです。

1-2. 査定額と売却額はイコールではない

不動産の査定を依頼する際に注意したいのが、査定額と売却額は必ずしもイコールではないことです。査定額は、あくまでも不動産会社による売却価格予想となっているため、査定を依頼する不動産会社によって査定額には幅があります。つまり、実際に不動産の売却活動を行っていく中で、値下げ交渉が行われたり、最終的な売却価格が査定額よりも下がったりすることも十分にあることを理解しておきましょう。

1-3. 不動産査定の種類

不動産査定の種類は、大きく分けて3つあります。もっとも気軽に依頼できるのが、インターネットサイトのフォーマットに情報を入力するだけで査定できるAI 査定です。また、不動産会社に直接査定を依頼する方法としては、机上査定があります。その名の通り、物件の情報や市場の動向などの情報を、机上で計算したうえで査定額を算出するものです。

そして、訪問査定では、もっとも正確な査定額を出すことができます。不動産会社の担当者が実際に不動産を目でみてチェックしたり、周辺環境を確認したりして、査定額を算出する方法です。

2. 不動産を売却するときに査定は必要？

次に、不動産を売却する際の査定の役割についてご紹介します。

2-1. 不動産会社選びに役立てる

不動産の売却を成功させるためには、信頼できる不動産会社を選ぶことがもっとも重要です。複数の会社に査定を依頼することで、不動産の適正価格や相場を知ることができます。とくに、中古物件は価格が決まっているわけではないので、築年数や市場の動向によって査定額が大きく変わるのが特徴です。
不動産会社を選ぶ際には、査定額が極端に高すぎたり安すぎたりしないような不動産会社を選ぶのがポイントになります。また、査定額の理由についてもしっかりと説明してもらえる不動産であれば、より信頼できるうえに、納得感を持って売却を進められるでしょう。

2-2. 資金計画を立てやすくする

不動産の査定を行うことで、その後の資金計画が立てやすくなります。とくに、住宅ローンの返済が必要な方、次の新しい不動産購入を考えている方は、査定額を知ることで資金計画にある程度の見通しを立てられるでしょう。今すぐには売却を考えていないものの、将来的には売却を検討している方も、おおよその予算を知るために査定を依頼してみるのがおすすめです。

3. 査定額が決まる要素とは？

不動産査定の際、どのようなポイントが評価につながっているのでしょうか。ここでは、査定に関わるポイントについて詳しくみていきましょう。

3-1. 築年数・立地

不動産売却の際、築年数は査定額に大きく影響します。築年数が30年を越える頃には、新築価格の半分以下の査定になることも珍しくありません。また、マンションと戸建てで比べると、マンションの方が築年数による査定額の減少が大きい傾向にあります。
さらに、査定額に大きく影響するのは、立地です。駅から近い場所にある不動産であれば、当然査定額が高くなりやすいでしょう。そのほかにも、バスの路線や学区、学校までのアクセスなどによっても、査定額は大きく異なります。

3-2. 日当たり

中古不動産を購入にするにあたって、日当たりを気にする人は少なくありません。そのため、南向きに大きな窓が設置してある不動産であれば、より査定額が高くなります。

また、マンションであれば、高層階で見晴らしが良いという場合にも高い評価ポイントになるでしょう。訪問査定を依頼する場合には、しっかりとカーテンを開けて、日当たりの良さをアピールするのがポイントです。

3-3. 不動産の状態

万が一、電気や水道が通っていない場合には、査定額が低くなりやすいです。また、外壁の塗装に剥がれやヒビがある場合、水道管の劣化や雨漏りの被害がある場合には、大きなマイナス評価につながります。修繕費を負担できそうな場合には、最低限の補修を行っておくことでより査定額アップにつながるでしょう。

4. まとめ