不動産を購入する際の注意点!資金・防災・環境について解説

不動産を購入するには、より良い条件のものを探そうとするはずです。ただ、そのような機会はめったにないため、どのような情報を見てどのように判断し、行動をとれば良いのかがよくわからないというのが実情ではないでしょうか。

ここでは、不動産を購入する際に注意をすべき点についてご紹介します。

1. 不動産購入のための資金に関する注意点

不動産を購入する際に最も気をつけなければならないのは、資金計画がきちんとできているかという点でしょう。用意されている資金がいくらなのか、それに見合った物件を購入対象にしているか、出費が必要なものを落としていないかなどの入念な確認が必要です。そこで、まず資金に関する注意点についてご紹介します。

1-1. 初期費用をしっかりと準備する

不動産そのものの購入だけでなく、さまざまな税金・手数料・頭金などの初期費用が必要です。それが想定外であれば、後で苦しい状態に追い込まれてしまいます。おおよそ不動産そのものの価格の10%ほどは、確保できるようにしておきましょう。
とくに、不動産会社を通して不動産を購入したいときは、不動産会社に仲介手数料を払わなければなりません。それには上限額が定められており、400万円以上の物件であれば「販売価格の3%+6万円」がかかります。もちろん不動産会社に依頼をせずに、直接売主から購入をすれば必要ありません。
また、新しく取り入れる家具や、引っ越し代もこの初期費用として考えます。

1-2. 中古物件の購入では、リフォーム費用を考える

中古物件は価格が安めなので、あまり資金に余裕がない場合に選びがちでしょう。しかし、中古物件はさまざまな種類があり、古すぎると購入して早々にリフォームも考えなければならなくなります。そうなれば、当然リフォームの費用が必要です。これについては、不動産会社に相談してみましょう。

1-3. 住宅ローンのタイプに注意

不動産購入は高額になるため、多くの人は住宅ローンを利用することでしょう。この住宅ローンは、金利に関して「変動型」「固定期間選択型」「全期間固定型」の3種類があります。
「変動型」は、半年・1年など一定期間ごとに金利を更新していくタイプで、「全期間固定型」は、完済まで金利は固定させて、一定の金額で返済する方法です。また「固定期間選択型」は、決められた期間ごとに、変動制か固定制かを選択できる方式を指します。
お金を貸す金融機関では、変動型の方が金額は安く設定されているのが一般的です。それは、実際のリアルな業務により近い金額の取引ができて、リスクが少ないためと言えるでしょう。購入者はそれを見て、変動制が魅力的だと感じるかもしれません。しかし、何十年にもわたって借りるわけですから、その間に経済が大きく変化する可能性もあります。そうなると、変動制で金利が高くされるリスクも起こり得るでしょう。もちろん逆に振れれば得したことになりますが、安定した金額の支出を設定することが重要です。

1-4. ランニングコストも想定しておく

不動産の購入における出費は、購入時ばかりではありません。購入後に引き続き支払うものもあるのです。ローンを組めば、ローンはもちろんのこと、固定資産税・都市計画税・火災保険料・地震保険料がかかります。
また、不動産を購入してからは、その建物の補修のために積み立てもしておいた方が良いでしょう。何かが起きてから、対応に困るような事態は防ぐことが重要です。

2. 災害対策を考慮した不動産購入に関する注意点

日本は、地震・津波・台風・水害などの災害に遭いやすいことで有名です。そのような災害に強い不動産を探すことも重要でしょう。災害に遭ったとき、その地区や家のある場所が、果たして問題がないのかをよく見ることが大切です。次に、災害対策を見越した不動産購入についてご説明します。

2-1. ハザードマップで確認する

その地域が自然災害に対して、どのような被害に遭うかの想定についてまとめた地図をハザードマップと言います。これは、各自治体のホームページで発表されていますので、不動産を購入したい地域について、事前に調べておくと良いでしょう。とくに河川の氾濫、弱い地盤などに注意しましょう。

2-2. 立地条件に注目

沖縄県の場合、柔らかい土が広がっている地域は少ないので、できるだけ地盤の固い高台が理想です。また、台風が毎年のようにやってくるので、風がまともにあたりにくいところが良いでしょう。
地震などを想定すると、避難場所の近くが望ましいとも言えます。避難場所への道中で、ブロック塀や石の塀が倒れやすい場所もチェックしておいた方が良いでしょう。また細い道が多いため、避難に適している道かどうかも検討する必要があります。

3. 不動産の購入で、建物を検討するためによく見る点

不動産の購入においては、建物そのものの質や大きさ、新しさなどを見ることはもちろんです。しかし、そこで生活をする以上、周辺の環境が自分に合ったものかどうか、問題と思える点はないかをよく調べてみる必要があるでしょう。次に、建物自体やその周辺の環境で、気をつけなければならないことについて解説します。

3-1.周辺の環境をチェックする

住みやすさを感じられる環境であるかを見ます。マイカーやバスで通勤をする人には、騒音がひどい場所や交通量が多い場所は厳しいでしょう。とくに那覇市内の場合、朝夕の渋滞が激しい区域はそれにあたると言えます。(ただし、ゆいレールの駅の近くなどはその限りではありません)。
また、生活をしていくうえで、頻繁に利用する店舗や施設は、家から近い場所にあるに越したことはありません。駅・バス停・コンビニエンスストア・スーパーマーケット・銀行・病院などが近くにあるかを把握しましょう。

3-2.さまざまな時間帯の様子を見ておく

住み始めると、24時間いることを想定して、その建物や周辺の状態を把握しておいた方が良いでしょう。たとえば、日当たりや夜に電灯が明るく灯るかなどの、安全・治安の面も気にするべきです。また、昼夜の人の動きも参考になります。ひょっとすれば、隣の住人のこともわかるかもしれません。

4. まとめ

不動産を購入する際には、十分な下調べや知識をもって臨みましょう。資金準備から始まり、その運用計画、物件を細かく見る力などの有無が、良い不動産を購入できるかどうかの分かれ目となります。妥協はせず、けれどもその物件の特徴や長所を見抜いて、より有利な家を探すようにしましょう。もちろん不動産会社との信頼を構築できれば、良い家に出会うチャンスは大きくなります。

「株式会社ダルマ」は、沖縄県内のさまざまな不動産を手がける会社です。沖縄県内で不動産を購入したい方に、どんな家があるのか・どこに注意をして選んでいけば良いのかなど、適した不動産をご提案させていただきます。不動産購入についてお悩みの方や、検討中の方はお気軽にお問い合わせください。心を込めてご紹介いたします。