不動産を売却する場合にかかる期間は？期間を短くするコツもあわせて解説

1. 引き渡しまでにかかる期間

不動産会社に相談してから物件を引き渡すまでには、ある程度の期間が必要です。ここでかかる期間について、必要な手続きごとに説明します。

1-1. 媒介契約までに1ヶ月程度かかる

所有している不動産を売却するためには、不動産会社のサポートを受けるのが一般的です。売り手が見つかるように宣伝を行うなど、さまざまなサービスを提供してくれます。不動産会社からのサポートを受けるためには、媒介契約が必要です。相談から契約を結ぶまでに、1ヶ月程度の期間がかかると考えておきましょう。またその前に、周辺の相場に関して自分で情報収集することも重要です。一般に不動産の価格はエリアだけではなく、時期によっても変動します。所有している不動産と似ている物件を見つけ、どの程度の価格で売られているか把握しておきましょう。

次に、居住地にある不動産会社をいくつか回り、担当者に相談をしてみます。売却をスムーズに、また安心して行うためには、業者との相性も重要なポイントです。1つの会社に絞るのではなく、複数の会社の中から最も信頼できる業者を選択するようにしましょう。媒介契約を結ぶまでに、1ヶ月程度かかると考えておいてください。

1-2. 売却活動は3ヶ月が目安

不動産会社と契約を結ぶと、買い手を見つけるための宣伝活動が行われます。買い手が見つかって売買契約の終結が行われるまでは、3ヶ月程度の期間を要するのが一般的です。最近では新聞の折り込みチラシだけではなく、ネット上で広告掲載を行う業者が多くなっています。より多くの人に宣伝を行える時代になっていますが、時期によってなかなか購入を希望する人が見つからない場合もある点は理解しておきましょう。

また、物件に興味を持った人が少しずつ増えていき、内覧をする機会も出てきます。少しでも魅力的な物件だと思ってもらうために、玄関や水回りを含めたすべての箇所をきれいにしておくことが大切です。売り手の方でも掃除をきちんとするなど、購入希望者が現れるように努力をしても、なかなか買い手が見つからない場合もあります。3ヶ月を超えた段階で担当者と話し合いを行い、価格を下げることも検討しましょう。

1-3. 引き渡しにかかる期間はおよそ1ヶ月

買い手が見つかったら、売買契約を終結させます。その次のステップが、物件の引き渡しです。一般的に、売買契約と引き渡しは1ヶ月の期間を空けます。
1ヶ月という期間は、案外長いと思う人もいることでしょう。この期間内に、買主は住宅ローンの本審査を受けることがあるため、ある程度の期間が必要なのです。一般的に、不動産の売却には6ヶ月の期間がかかると考えおきましょう。この期間を頭に入れておけば、売り出し価格を低くすべきなど、適切な判断ができるからです。

2. 売却期間を短くする秘訣

いつまで経っても、物件を買いたい人が現れないというケースも実際にはあります。このような事態にならないために、どのような工夫が必要なのでしょうか。

2-1. 相場に合う金額で売り出す

売り出し価格が高すぎると、買い手がいつまで経っても見つからないため、適正な価格で売ることが大切です。
そのために、複数の不動産会社に査定を依頼する必要があります。複数の結果を確認しておけば、高すぎない金額を設定が可能です。複数の業者を回るのは面倒ですが、売却期間を短くするためには欠かせない作業と言えます。

2-2. 需要が高い時期を狙う

不動産を購入したいと思う人が多い時期は、引っ越しシーズンです。春や秋に異動が行われるため、この時期になると不動産会社に来店する購入希望者が増えると言われています。具体的には2月と3月、また秋は9月が狙い目です。この時期に宣伝活動を行えるように行動すれば、予想よりも早く買い手を見つけられるかもしれません。

2-3. 物件の魅力をアピール

不動産を買いたいと思ってもらうためには、魅力的な物件であることをアピールしなければなりません。清潔感を出すためには、掃除をすること以外に「売り手も身だしなみを整える」「臭い対策を行う」ことも大切です。
内覧の際には、身だしなみをきちんと整えて、礼儀正しい態度で購入希望者と会うようにしましょう。またペットなどの臭いがないように、普段から掃除だけではなく換気などもしっかりと行う必要があります。

3. まとめ